読書やら映画やら/夜と霧

名作と言われてるものの基本に触れていなかったりして、
人生の時間を勿体なく過ごしていると思った昨今。

夜と霧。
迷ったけれど新訳の方を読みました。

夜と霧 新版

夜と霧 新版

たぶん読み返すたびに違うことを想う本の一冊。

旧訳版にはトラウマになりそうな写真が入っているそうで、そういうものを手元に置きたくなかったというのもひとつの理由。

夜と霧――ドイツ強制収容所の体験記録

夜と霧――ドイツ強制収容所の体験記録

文体その他に目は通しておこうと図書館で検索したが、やはり新訳しか置いてなかった。

こちらの映像はかなり辛そうなので、未見。いつか見たいけれど、いつか。

夜と霧 [DVD]

夜と霧 [DVD]

フォントの本や新書をいくつかと、専門書。
原発事故後のこの期に及んで、基礎的な理系の知識がないために理解の及ばない話が多々あることを痛感する。

<以下、ざーっと見たもの>

悪人 スタンダード・エディション [DVD]

悪人 スタンダード・エディション [DVD]

逃避行もの。
殺人&逃避行だと、坂本順二の「顔」を思い出すが、あんなタフさや悲喜劇こもごもはなかったかな。

原作が好きだったのぶん、ディティールが抜け落ちて物足りない感。とても頑張っているし、役者もよい感じなのだけれど。
劇中に出て来るトミーの絵がよかった。英語の公式サイトでダウンロードした。

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2 [DVD]

ハリー・ポッターと死の秘宝 PART 2 [DVD]

にっくきスネイプ先生の純愛物語が暴かれ、なにか別の初々しい感動が生まれた(笑)
ネビル・ロングボトムは鼻っ垂れの弱々しいおばあちゃん子だったと記憶していたけれど、大人の男になっていたのね。
映像特典によると、最後のシーンの老けメイクはやりすぎて撮り直し。そのOKが出る前の老けメイクがなかなかの残念感で、もう一度どこかで見てみたいと思う。

グリフィンドールだからってみんなが勇敢なわけじゃない。スリザリンだからって高慢ちきで排他的なわけじゃない。
夜と霧を読んだ直後だから、そんなことを思いながら観た。

一面が白く明るい、死もしくは想像の世界。血にまみれた胎児か妖精のようないきものが転がって呼吸をしている。
(以下うろ覚えの会話)

ハリー「先生、あれはなんです?」
ダンブルドア先生「我々には救えないものじゃよ」

ゆっくりとその場を通り過ぎる二人。

救えない、そういうものも、あるね。

ブラウン・バニー [DVD]

ブラウン・バニー [DVD]

ぼやーっと見たのでよく覚えていない。ロードムービーでセックスして感傷、みたいな。
バッファロー’66は公開当時、大好きだったんだけど。

出会う時期を間違えたようだ。公開当時、ヒロインはオリーブ少女の憧れだったという記事もあったから、しかるべき時期に観れば自己投影できたかもしれなかった。オリーブ少女ではないけれど、オリーブ少女的なものに共感する感覚はわかる。
とんがっててクレイジーな女の子が壊れていくのは、辛いばかり。

<結論>
セックスして死んで(殺して)純愛、みたいなのはもうお腹いっぱいになった。
しばらく違うものを観ようと思う。