太郎さん、またこんなところにもいたのね。

渋谷に岡本太郎の巨大レリーフが出て来た。


作:岡本太郎
原爆を題材に作った巨大壁画「明日の神話

以前、青山の岡本太郎記念館に訪れた時、
岡本敏子さんがまだご存命でした。
なにかとても美しい、近寄りがたいオーラが出ていて、声をかけられなかった。
今でも悔やんでいる。

あれはたぶん、2002年頃だったと思うな。
太郎さんの蝋人形の前で、同じポーズで写真を撮ったよ。
外付けHDDが壊れていなかったら、まだあの写真出て来るはず。

岡本太郎の良さがぜんぜんわからないまま、「今日の芸術」を読み、「沖縄文化論」を読んだ。

わたしは晩年の太郎さんの極彩色の絵が苦手だったけれど、
記念館は太郎さんのアトリエで、牧歌的な動物モチーフの陶器みたいなものがあったりして、
とても楽しかったんだよ。

藤の花が揺れてたかなあ。
ちょっとお外に出て草花を見ながら
これを見てたら気分が和むの。

「犬の植木鉢」
ね。かわいいでしょ。
憎めないでしょ。


実はね、子供の頃から知ってたんだ、太郎さん。

1972(昭和47年)61歳
3月/山陽新幹線開通にあわせ、新幹線岡山駅に陶板壁画《躍進》を制作。

岡山駅の改装に従って、昔と配置が違っちゃったけれど、
新幹線乗り場に上がる前の階段のところに極彩色のクラクラするような壁画が、あった。
あの階段は気分が悪くなるからなるべく避けて通ろうと思っていたけれど、
大人になった今は
もう亡き太郎さんが何を表現したかったのか、よく見つめて問いかけるようにしている。


最初に好きになった太郎さんの絵 パリ留学時代のもの

「傷ましき腕」
1936/1949年再制作、油彩・キャンヴァス