せんせいのことば。

久々に、話したらすっきりする主治医のところへ。
せんせいとの会話は、こころに溜まってたモヤモヤを吐き出して浄化させるデトックス作用があるみたい。

ナツコミの表紙の憂いを帯びた少女の表情を気に入ってくれたらしい。

社会適応という言葉は、仕事をしてお金を稼ぐことだけじゃないんだよ、って。
クリエイションも社会適応のひとつなんだって。

文章を書く能力は才能ですか?って聞いたら
才能ですね、って。

書けるということは、いつもなにか考えているのでしょう?と。
はい、考えています。

悩んで、考えて、探って、
その中で出て来る表現や発見なんです。

「あなたはそのままでいいですよ」なんてコンビニに転がってるPHP文庫に言われても
書店の自己啓発本をめくっても
やさしくかわいらしいあからさまな絵本を見ても
デイケアで好きじゃない人種と無理矢理つるまなくても

わたしはそういうのをまっすぐに受け取れない性格だし
「心の奥に届かない表現なんて要らない」って思っちゃうし

わたしと気が合う人はけっこうそういうニヒリストさんや頭でっかちさんや頑固さんなので

他にも
なにか方法はあるはずで。


「なんだか病気っぽくてこわいから近づかない」
なんて言う人がいるのは知ってるし
おもしろおかしく
「このひとはメンヘラーで元リストカッターで」って言われることもあるし
「メンタルのことは他人に話さない方がいいですよ」って心理療法の人にいわれたことあるけれど
自殺者3万人を超す国でさー、
気持ちを内側に籠らせて死んでゆく人がたくさんいるのに
臭いものに蓋、なんていやな気分だよ。


すべてに絶望的な気持ち、
自分が大好きで、でも大嫌いな気持ち、
そんな状況が誰にでも起こりうること、
病院に通うのはよくなろう、っていうポジティブな行為であること、

もっとカラっと表してもいいよね。


病気、ってひとは言うし
病気に罹った、治さなきゃ、とか
メンタルヘルスの弱い子なのね、とか
頭がおかしいとか
死にたがりだとか
そういうのじゃないんだよ。

だってメンタルの病気の部分にアイデンティティを求めていないもの。
「病気で不幸で、可哀想な自分」に陶酔したくないもの。

生き方に迷ったら
哲学書を読む人
宗教にすがる人
恋愛やなにかの依存にすがる人
いろいろ、
なにかしら、
生きるためにアクションを起こすよね。

で、リミッター切れたら動けなくなったり。
完璧な人間なんていないから
それでいいんだと思うよ。

動けない時は寝たままでいいから、
泣いてていいから、
一人じゃないんだ、って思える何かを、
だれかに届ける言葉や絵を綴りたいって思った。


人生のトンネル

これは人の成長過程における「さなぎ」の状態なんだって。

過去が「幼虫」の状態。
トンネルに入ってるのが「さなぎ」。
で、そこから抜け出たら「成虫」になるんだって。


わたしはどんな羽根を持ってるのかな。
どこまで飛べるかな。
鱗粉は綺麗かな。


計画してる絵本のことを話してみた。
こんな不況で暗い情勢だからこそ、ニーズはそこかしこに転がっているんだって。
絶対に需要はある、必要としている人がいる。
ニーズを満たすのは楽しい行為で
価値を提供するのは美しいこと。


胸を張って楽しみなさい、って言われた。



だから、まだまだやるよ。