月に負け犬と6ペンス。

わたしは何になりたかったのだろう、と考えるよりも
わたしはきっと、誰かと繋がりたかったんだな。
世界を知りたかったんだな。
自分を好きになりたかったんだな。
愛し愛されたいだけなんだろうな。
目の前で倒れている人間を放っておけないんだな。
それは、いつかの自分の姿だから。

そうやって、命のリレーの一端を担っているような気も、するんですよ。

上を見たら切りがないけど、自分は自分でやるしかない。


ラクに暮らす方法はあるだろうけれど、きっと楽しくないんだよ」

斜め前から降って来た言葉を受けて、

甘えん坊で泣いてばっかりの末っ子だったわたしが、
なんとか、立っていますよ。

10年前のわたしも、20年前のわたしも、ちゃーんと前を向いていたじゃないか。

怖い怖い世界を目の前にして、それでも諦めなかったものが、たぶんまだココにある。

わたしの知ってるものと、あなたの知ってるものを分け合いましょう。

助け合ったら、なんとかなるって。

動いてから考えろ。



わたしね。
泣いたんです。
昨年の暮れに。怖くて。

目の前の世界がいきなり ふわっと風になって
纏っていたススワタリを全部吹き飛ばしたんで、
裸のままで、怖くて怖くて、
ただただ世界の美しさと生命力に
憧れと畏怖を感じて、

生きることを楽しいと思える初めての自分に出逢ってしまって、
どうしたらいいかわからなくなってしまって、
泣いたんです。

この過程を見守ってくださっている方々、本当にありがとう。

きっとこれからもわたしは変わってゆくのだと思います。

愛してる、って叫べるようになったわたしの変化に
困惑しつつも、ついてきてくれるあなたがたに、
心から、エールを送ります、ね。

「いつ死んでも悔いのない毎日を送りたい」と云ったら
「未来はあるよ。なぜそんなに刹那的なのか」と
逆に問いただされたんで、考えてみたんですが、

わたしの、
たったこれっぽっちの人生ですら、
たったこれっぽっちの付き合いの中ですら、
生を望んだのに、死んでしまった人が、たくさんいたんです。

生と死の合間を彷徨って、まだ生きようとする人間もたくさんいます。

ヒトは、あっけなく死んでしまいます。予告もなく、ポックリと。

だから、今しかない。

今を、精一杯、生きてみる。

それだけだろ。


手を引いてよ。

ついてきなよ。

先を歩んだ人の、
背中を見てろよ。


凛としていたい、よ。
即物的に、ヒールの靴を買ってみたり、したよ。

月に負け犬と6ペンス。


サラチ になったソレ、は、次の跳躍を生み出します。


2008年01月15日