伯母に聞いた話

昨日は免許の更新、70をとうに超えた伯母の買い物につきあい、帰りに寄ったケーキ屋であまり仲のよろしくない一歳違いの従姉妹にバッタリ出くわす、という珍事。

うちは父方、母方の祖父母がまったく同い年で(全員他界)、同じように大阪に出ていたのを戦禍を免れて岡山に帰って来て住み着いた、という家系らしいです。

で、戦前と戦後の違いを伯母に聞いたんですよ。
大阪で、頭の先から靴まで全部あつらえてもらって、女子は全員ミシンを一台ずつ持ってた少女時代。
きょうだいがバラバラに学童疎開したこと。
疎開先の岡山で、初めて素足にワラジを履いて登校したこと。
冬なのに素足で寒くて寒くてひもじくて。
初めて作ったワラジは学校の帰り道に切れてしまって。

「価値観が180度変わった」

って。

「あのひもじい思いに比べたら、今の不況なんて全然こわくない」

って言ってました。

それから、幼くして死んだ弟を素麺箱に入れたこと。
大阪では火葬だったのに、岡山では土葬の文化だったこと。


生きてればどうにかなるらしいですよ。