鈴の音

童謡詩人金子みすゞを知らないひとが存外に沢山いて勿体ない。

なにより小さく綺麗なもの。

心を知る術は
生きる術は
小さく丁寧な毎日に潜んでいるんだよ。

やさしい気持ちは大切。
やさしい、にはどんな横暴な力も抗えないでしょう?

好きだよ。

たくさんの小さなキラキラが好きだよ。

贅沢な気持ちになれるヒントは、すぐ側に落ちているのに、時間や心に余裕がないと気付かなかったりするのね。

この世界が
好きだよ。

やさしさに触れると、泣きそうになる。


あとどれくらい生きられるかな?

届きますように。

伝えたかった気持ち。

ほんの記憶の片隅に置いて、たまに思い出してくれたら嬉しい。


わたしの大切な蝶々みたいな友達の女の子は、金子みすゞのふるさとからやってきた。

   わたしと小鳥とすずと
               金子みすず
わたしが両手をひろげても、
お空はちっともとべないが、
とべる小鳥はわたしのように、
地面をはやくは走れない。

わたしがからだをゆすっても、
きれいな音はでないけど、
あの鳴るすずはわたしのように
たくさんなうたは知らないよ。

すずと、小鳥と、それからわたし、
みんなちがって、みんないい。

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海外の方へ。

この詩人の名前の読み方は「KANEKO MISUZU」です。

美しい詩を綴った、凛とした日本女性。