ファンシーゲリラ
ジャパニーズポップカルチャー「カワイイ」の中枢、原宿の 6%DOKIDOKIにて行われたイベントに参加して参りました。
思わず「これはうちの子、うちに昔いた子です!!」と買ってしまったベビーピンクのクママフラー。
手触りはしっとりしています。
わたしが子供の頃、ミンクの顔がついたフェイクファーの女児用マフラーがあって、ランドセルの制服姿でも、そういうちょこっとしたお洒落が楽しかった。
キーホルダーとかね、手袋とか。
わたしはそのミンクの顔つきマフラーを持ってなかったから、ついつい懐かしい思いに駆られて手に取ってしまった。
大人女子の外しアイテムです。
懐かしー!!
これも数年前にロクパーで買ったアイテムのひとつ。
でっかい顔のニャンコですが、これなんと、ポシェットです。
お鼻がハートでキュート!!
取り外しできる鈴とリボンのパーツがぶらさがってます。
真冬の夜中に屋根裏みたいなピンクの三角空間でホカホカして、
いろいろと振り返る機会になり、一晩考えたらこんな結論が出ました。
★
各々が時代の当事者であるということに自覚的であるか。
こんな大人もいるよ、って提示することが大事なんじゃないか。
★
なんだかんだいって歳はとるもんです。
10年あっという間。
10年経ったらマイケルジャクソンも「10年前に死んだ人」になる。
同潤会アパートで先輩の展示を手伝ったりしたのも、もう10年前の話になってしまった。
交差点のところ、GAPのあるビルも取り壊されるそうだ。
街は変わりゆく。
若い世代のことを考える。
昨日話した制服の女の子が中二だというので、嬉しさと不安が混じり合った気持ちになりながら、へびいちご新聞を渡して、伝わるといいなって思った。
制服で、学校指定みたいなカバンを好きなショップのアクセサリーで飾って、まだ化粧っけもなにもない、あどけない女の子で。
一人で、勇気を絞って来たんだねって思うとじんわりあったかい気持ちになる。
自分が14歳だったころってどうだったかなあと鑑みるに、
学校と家の往復がつらくて仕方なかった。
田舎で、はみ出しもので友達もいないし
休み時間は一人で図書室。
心情的には、もう二度と戻りたくないですね(笑)
でもだれもが通過する年齢だから、大事にしてほしい。
その年齢から見たら、新卒の学校の先生でもじゅうぶん大人に見えたもんです。
22歳くらいで、すでに完成された大人に見えた。
でもね、22歳くらいになってみると、ぜんぜん思ったほど大人じゃないの。
体の発達は頂点をこえてるんだけど、頭の発達や心は、そこから先なんですね。
日々が勉強と発見の連続だし、まだ知らない音楽や美術や考え方や、ほんとうにたくさんのものがある。
大人になると情報の取捨選択に迫られるし、必要ないものはスルーしてゆくけれど、若くどんどん吸収するスポンジに不純物を混ぜたらいかんなあ、と。。。
間違った情報を与えちゃったらあかんよね、って思う、ほんと。
だから慎重に、
でも、
「こんな大人でも生きて来たから大丈夫なんだよ」って堂々としていたい。
社会学者が言うに、学校と家庭の他に第3の居場所が必要だと。
そういう場なんだなって思いました。
原宿っていう街や、あのお店の存在が。
ただおしゃれをするだけじゃなくて、他になにかある、感じられる特別な空間になっているっていうのを、期待して集まるんだよね。
そういうことを、再確認しました。
学校や家庭で教われないことを教わる
+αの場なんだなあ、と。
着飾ると厳しい親に叱り飛ばされてた身としては、自己表現のお洒落って大切だと思うよ。
髪を染めることや化粧をすることで武装してるんだけど、彼等「そんな無駄なことを」とか「余計なところに金を使って」とか言うんですよね。
わたしなんて今の歳になっても言われるもん。
失敗することだってたくさんあるし、泣きたい夜だってある。
不安がないっていったら嘘になる。
こころも元気でありたいから、きれいな色を身につける。
14歳の自分が憧れて惚れる大人になってたらいいな。
世代を超えて接触するピンク色の女の子たちに囲まれていると、
そんな気持ちになります。
すてきなイベントでした。
あの場におられたみなさん、ありがとうございました。
会えなかったみなさんにも、いつかお会いしたいと思います。
興味のあることにはどんどんチャレンジしてほしいし、勇気を出して色んなことを見聞きしてほしいです。
「カワイイ」のパワーは無限大です。