つれづれ。

この左のブログパーツの時計が妙に安心する昭和女のわたしです、こんばんは。

昨日は偶然つけたテレビ番組がおもしろくて見入ってしまいました。
NHKスペシャル「アフリカンドリーム」というもの。

第1弾は、内戦と虐殺の悲しい歴史の影を持つルワンダの復興の様子でした。

ディアスポラ(離散者)と呼ばれる人々がその大きな柱を担っているという内容で、復興国の指揮者がみな海外で見識を得て母国へ帰って来たひとたちであるという点が、江戸末期やら戦後の日本を彷彿とさせました。

ヨーロッパによる植民地支配の歴史が色濃いアフリカ大陸ですが、悲しい現実ばかり知らされそうなかの国土の現状からは、予想外にも人間の未来を感じました。

ルワンダの人々が、強固に作られてしまった民族間の対立を乗り越えてゆこうとする姿に、胸打たれました。

それに、原色の衣装で歌い、踊る姿はひたすら明るく楽しくかっこいいものでした。

素晴らしい番組を作った制作サイドの方に敬意を表します。

世界をきちんと見れる視野とバランス感覚がほしいな。
再度そう考え直しました。

日本には、不況だと嘆く現実もいまここに確かにあります。

ここ数年仲良くしている戦禍を経験した伯母に聞くに、
「全財産を失い、家を焼かれ、きょうだいがバラバラに疎開した経験を持つので、こんなちっぽけな困難なんて大したことないのよ。一度切りの人生だから楽しまないとだめよ。」とのことでした。

お米もお菓子も靴もあるし、家族や友人が戦地へ連行されることもない。
生まれを理由に殺し合いをすることも、まずない。

そんな御時世の現代日本
取るに足らないプライドよりも、目の前の生活を小さく楽しんで歩んで行くことが大切なのかな、と思います。
もちろん、余裕があれば、周囲へのちょっとした気配りもね。


新聞はおろか、テレビからも離れてしまっている「マス離れ」の現実を体感中です。

良質の情報を的確に発する、信用のおけるメディアの必要性を、そういうものから離れてみてから痛感している昨今です。


生業に広告業をしているからこそ、拝金主義に偏らない、良質の情報を的確に世に送りたいーーそんな、切なる思いが募って来ました。


本ブログにはかように真面目なことも時々書きますが、
紙媒体の表現に置いては特に、質の高さや丁寧さ、ひとのこころや暖かみを感じさせるもの、エンターテイメント性の高いもの、今の商業ではできないカルチャーの発信を追求したいと思っています。

また、自身もそのように世に接すべきだと姿勢を正しております。
(かといって、ガチガチにならないようにも気をつけております。)

他方面の活動も含め、これからもよろしくどうぞ。