5歳女児

5歳女児、初対面、小さきひと、利発なひと。

作物の育ち具合を見に行った実家の畑で出逢う。

なぜだかすぐに打ち解けて、追いかけっこをしたり、お互いの自慢話をしたり、
「花の迷路」とかの人が言う花畑を見せてもらったり、
近所の顔なじみの犬が散歩してたので挨拶ついでに触らせてもらったり、
爪が綺麗だと誉められたり、カタカナは読めると自慢されたり、
走ったり飛び越えたり、ハーブをちぎってにおいを嗅いだり
いろいろした。

「なんで帽子をかぶってるのか」
「なんでメガネをしているのか」
「なんでカバンを持ち歩くのか」
「なんで耳にピアスの穴がたくさんあるのか」

たくさん聞かれて「変なの変なの」と笑い転げるので
「かっこつけてるの」「お洒落してるの」「たくさんつけたかったの」
「いいでしょう、かっこいいでしょう」と
自慢げに話す。

お世辞をまだ覚えていない小さき人に誉められると
嬉しくなるのであった。