リアル・リバーズ・エッジ

■平らな戦場で僕らが生き延びること

今日のニュース

20日午後5時50分ごろ、岐阜県高山市神明町の木造平屋建て廃屋の押し入れに白骨化した遺体があるのを、近くに住む女性(44)が見つけ、高山署に通報した。

 発表によると、遺体は押し入れに敷かれた布団に横たわっていた。1メートル70〜85の男性とみられ、パジャマのような上着を着ており、近くにはジャンパーや野球帽などの衣類があった。遺体の状況から死後数年経過しているとみられ、同署で死因や身元などを調べている。

 この家は25年前から空き家となっており、近所の子供たちの間で「白骨死体がある」といううわさが広がっていたため、子供から話を聞いた女性が見に行って、遺体を発見した。

山田くんみたいな子供が入れ替わり立ち替わり、その骨を見に行ったのだろうか。

大人にとっては「死体」でも
子供には「宝物」だったろうなーって想像してみた。

このケース、「スタンドバイミーじゃん」って声が多いのだけれど、
でもわたしは岡崎京子だと思ったな。

リバーズ・エッジ (Wonderland comics)

リバーズ・エッジ (Wonderland comics)

子供の頃、遊んだ川の中州の双子の山は処刑場跡地だったらしい。
観音様が何十体も山に並んでて、小さな祠で時々ご祈祷みたいな集落の行事があって
わたしはそこで寛永通宝を見つけたんだ。
祭事の為の赤い布に小さな光が当たっていたのを思い出す。
どこにも光源がないのに布の一点に1センチくらいの光が照っていて。
6歳だった。

その山の裏には竹林があって、廃屋があって。
川べりを探っていたら、猫の脚が落ちてた。
虎皮の猫の脚。

中学校の校庭からニホンザルの骸骨が出て来たこともあって。
市の教育委員会が管理していたニホンザルが人手を離れて山々に散り、降りては畑を荒らす。
国道で跳ねられた小さな子供のニホンザル

寒村は老人ばかりで毎年どこかが廃屋になり、
死はそう遠いことではなく。

唱えたい、メメント・モリ

19年間いっしょに生きてくれた三毛ちゃんは、小さな白いきれいなお骨になったよ。