脈絡なく、夢十夜。

第七夜

こんな夢を見た。
晴れた昼下がりに近所の角を曲がると
右手に白いペンキ塗りのモルタルの塀があって
鮮やかなピンクの花をいっぱいにほころばせた緑の灌木が
陽を浴びたアスファルトにさも溢れんとばかりに
咲き誇っている。
その右コーナーは
何度も繰り返して
あ、ピンク。
あ、ピンク。
あ、ピンク。
網膜に焼き付くピンク。

ねえ、あすこはどこですか?