描けないから泣きながらつくってる。


それでいいと思う、今は。

何度も上から壊してる。

かわいくて怖くて幻想的な絵のあとは、深くて緻密で個人的な絵を描いて、それから自分の世界に行こうと思う。
お稲荷奉行のかしこみかしこみ。

人生のなぞり直しだ。

対極のあの子の腕には、リボンを巻いてあげる。
二人とも救う。


それだけは確約する。




残酷で美しいものの代償に若さという物語があるのなら、世界の術をこれから暴く。

三十路前の柔らかく確固たる決意、でありたい。

おまえたちの足枷を外してやる。


まったく遅くないし、早過ぎることもない。

ただの強度であること。