ゆめをみた

祖父の骨を詰めていた。
「このひとはいつ産まれたの?」って聞いたら
「明治●●年だ」と言われたので
「ありがとう」って。
「よく生きて来られましたね」、って。
思いつつ、こわごわと骨をつまんでお墓?に納めた。


姉が還って来た。
ここ数年の写真を見せてあげた。
好きな子のことを話して、うまくいくといいね、カッコイイね
なんて。
姉妹たちはそうやってぺちゃくちゃとおしゃべりをするのが好きなようだ。

あの子が還って来た。
道路に寝そべり、目覚めたら天空からCGのリキッドが乱反射しながら降って来て。
ビックリするくらい綺麗なその雨空の下で
初めての世界を見た。

あの子が、寝転んだままのわたしに花束をくれた。
3本か、4本の。
桃色と、赤と白と、
何種類か混じってる花束。
わたしの名前までつけてくれていた。

ああ、好きだよ、って思った。

許したんだと思った。
許されたと思った。

生きてるうちに会ってハグしたい。

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目覚めたらまだあの鮮やかが残っている。
残像を求めてまた次に一歩出る。