ゆめをみた

・つま先立ちで踊り続ける女の子たち。 前後左右のステップだけで2年間。

ジブリの創設期を見る。描けるか。描けるか?描くんだ。笑った時の歯の形、なびく髪の動き、眉の長さと位置、表情。

・森の奥に茸の家の下に住む部族が居た。
けもの道からふと右手を見ると、うっすらと人の気配があり、
慎重に足元の木の葉や枝を踏み分けて進んでゆくと二手に分かれている。
わたしはいつも右手伝いに進む。

蜘蛛の巣や木の葉に埋もれて、住居となる巨大な茸が生えている。
大きな茸の傘をあけると、中には真珠が入っている。
まだ形がなされていないものは、そっと核を戻してやる。

・蛇ばかりがいる世界で外に出ようとした。
小さなものは、シギについばませた。
大きなものは、犬の頭を持っていた。
子犬をけしかけると、喜んで遊んでいた。

何種かが混合して出来た、見たことの無い種類も居た。
頭のない蛇。
あれはなに?

家督相続争いに巻き込まれ、左腕から毒蛇の血清を打たれた。
血液の温度が下がってゆく。
「−1」という表示。
あれはなに?人間ではない何かを暗示する数字。
若い彼のかわいい恋人は青ざめて消えた。