いなくなったあの娘へ
会った事はないけれど
とても可愛い優しい娘さんだったんだろうな。
しっかり休んでね。
そっちにはわたしを慕った猫や、お世話になった美容師さんや、仲のよかった文筆家や、わたしの美人で変人だった姉がいますから、困ったら頼ってね。
へんちくりんな人もいるけれど、面倒見がよくて親切なひとばかりです。
あなたが愛したクラブやそこで会う友達や
そういう空気を
ちゃんと感じに行けるようにします。
今はちょっとあちこち壊してて
うまく動けないんだけど
だれかの命が散ることを考えたら
こんな小さな星の小さなわたしなんて
なんだってできるじゃないか。
どうか、どうか、苦しんでいるひとたちにあったかい気持ちを少しでも。
もういくつ寝ると、春が来るかな。
冬眠中だからうまく動けないわたしも
春にはまた動き始めるから
ちょっと待っててね。