最近のこと 制作のこと

・自分に誠実でないものを作ってしまいそうだったので、急遽ページを差し替え。

・今秋に向けての足がかりとして、小さな企画展に出展する用意。

・猫がとても好きなのに、まったく描けない。
丸い顔に三角の耳という記号ではない、あの美しい動物の本質をえぐるような何かが、ちっとも描けない。
細部を見すぎて全体が捉えられない夢のよう。

・今回は、自分を振り返る作業のような……、だから、子供の頃の自分に、ずいぶん助けてもらった。残してあった絵や文、写真、おぼろげな記憶など。

・仕事と生活と制作のことで口論になる。
珍しく泣く。

・過去に、魂が触れるような関係になったひととは、何度かそうなって来た、にも関わらず、
頑固者がぶつかるとひどく疲れることをまた思い出す。
こればかりは譲れないし、互いの制作を尊重できる関係にならないと共存できない。
そういうのを、また思い出してしまう。

・終わりの見えない絵、たかがしれてる絵、辛そうな絵…そんな台詞、何の権限があって他者に言えるのかね?と。
筆を折ったことのない人間に、この気持ちがわかるか、とすら思う。
描くなと止めるのはとても傲慢な行為。

フックがあり、キャッチさと人気者になれるもの(エンターテイメント)を求められるけれど、気が乗らない時に取り組んだら、何にも伝わらない絵になると思うんだよ。

・書類その他年度末の諸々で実家帰省。

・初めて人間ドックの予約を入れる。
組織に所属していないことも含め、自己管理がおろそかになってしまいがちになる。
なにより、苦しみたくない。
生きたいんだ。

・アカデミックアートに嫌気がさしてしまった自分自身を確認する。

twitterで偶然知り合った、顔も住所も知らないアールブリュットの絵描きの方と交流。
その絵描きの方の絵をweb上で少し見せていただいたら、猫の絵が、とてもよかった。

アウトサイダーアートの制作者のお話になる。
大好きな鉄道を細かく丹念に、本当に好きで好きで大事でたまらない宝物のように描かれる方や、赤い画材で段ボールに男と女と子供、結婚式を描かれる方等。

アウトサイダーアートは、実に自発的、能動的な欲求から来ているから、見ていて気持ちいい。とても幸せな気持ちになった。


絵の力は生きる力になる。


・うまくみせようとか、他人に勝とうとか、そういうのを意識しちゃった時点でわたしの絵は死んで来た。
小学校くらいからそういう自意識が始まって、大学受験が済んだ後にはからっぽになってた。そして何年も筆に触らずにいました。

だけど、また生きようとしている。
だから、描いている。


・再び、子供の絵と岡本太郎の発言のことが気になる。

・猫をなでていると、心が落ち着く。


今日はこのへんまで。