ゆめをみた

交尾直後のメスの亀、毒蛇の卵まで孕んでしまったのに家の中にいる。
「危ないから捨てて来てよ」とわたし、動かぬ兄、ふたりともまだほんの子供。
「昔の人は、亀の甲羅を焼いて吉兆を占ったそうじゃないか。」
火にくべようとするわたし。
台所のシンクには、塩抜きのためにタライに入れていた巨大ハマグリが飛び出して、だらしなく舌を垂らしている。

は虫類、両生類、塩をかけたら縮みそうなナメクジ、カタツムリ等がいやいやいや。


姪っ子らしきものがたくさん産まれる。
魚の卵みたいなところから、たくさんたくさん。
これはすべて成長するの?それとも淘汰されてゆくの?
と聞くのもなんだか不謹慎だったので
かろうじて4人になったその子供の塊のような生き物の世話をしている兄に聞くと
名前は
「かがみ、きびき、みずき、きのこ」にした、
とのこと。
キノコはもう疲れてどうでもよくなったので適当なネーミングだし、お前はキノコが好きだからやろうか?とも言われる。