現状。

ぐっと潜って潜って、息をひそめて、やっと吐き出せるようになってきた気がする。潜り切るまでに半年、なにもしないで数ヶ月、浮上するのに数ヶ月、って感じだ。春には復活すると思う。おまたせ、みなさんおまたせ、って言いたいな。

あのね、昨日の朝ね、久々に映画見てぐっときて歌って泣いたのね。だから大丈夫になってきた。

去年の初夏からグラグラしてて。最初はベッドで休んでても動悸が治まらなくて、あ、パニックか過呼吸か、あんな感じだな、今ストレスすごいな、危ないなあ、って。で、心の堤防が決壊する前に仕事とか休んで。実家に帰ってきて。

薬の離脱がきつかったり、失感情になったり、顔から表情がなくなっていくのもわかるのね。けっこうきつい状態。テレビの音も新聞の文字も脳が認識しなくて表層をすりぬける雑音ばかり。

でもう、誰とも会いたくない、外にも出たくない、何にも欲しいものがない、何にも見たくない、指一本動かすのさえしんどい。
そんな、ウツな日々があって。
アカシジアに苦しんだりもして。

冬期うつ持ちだからある程度は覚悟してたんだけれど、今年は夏が暑すぎて、しかも長過ぎて、調子を崩したまま秋を一飛びして冬に。
ひたすら眠る、起きて食べる、眠る、を繰り返す。
気分の下降が底打ちになったと感じたのは大寒の頃か。
それくらいから、日の長さを感じて少しニュートラルな気持ちを意識しはじめ、
そろそろ本も読めるかなあ、と読書再開。
脳が活字を認識してくれるっていうのが嬉しい。

初めてウツを患ったのは19、20歳の頃で、それまで本の虫だったのが、もうまったくダメになった。活字を追って2行、3行すると、もう3行前に書いてあることを忘れている。で、3行前に戻ってまた読み進めると、3行たったらもう忘れてる、で、3行前に戻って...(繰り返し)
記憶力ががくんと落ちて、健忘が酷い。
それまで田舎の優等生として高い成績と記憶力を誇ってきたのが、もうまったく別人。ああ、わたしはこのまま頭が悪くなって勉強もできず(本の読めない、勉強のできない国立大生に生きる道はないような気がしていた)、そのうち廃人になってしまうんじゃないか、って怯えた。

そんな時代もありまして。

教室に入れなかったり
包丁が握れなかったり

そんな時代もありまして。

今はゆるゆるやっている。

亡くしたものの中で一番大きいのは、学歴でも家庭でもなく、姉だった。
今年で10年経つ。

夢でいいから会いたい、しゃべりたい、相談にのって欲しい

そんな気持ちを飲みくだしながら、もうちょっと生きなきゃって思う。
大切な人と生き別れ、死に別れしてしまった人の魂の欠落感は、みんな、どこで補うんだろう。時間と共に癒えるのを待って、なんとかそれでも生きろってことなのか。

春には、桜が見たい。