わからないことや/できないことや/幸せや/わかりたいことや

月1は甘くて脂肪分の多いものが食べたくなる欲求は
定期的に少女漫画を欲する欲求とたしかに似ている。

ふわふわのカステラ、生クリーム、チョコレート、いちごにバナナ。
これらを組み合わせることでできあがる菓子が
いったい何度、イライラの収まらないわたしたち乙女の魂を救済してくれたことか。

(乙女、って言い切ったよ、今。)

久々に買ってみた漫画がなかなか当たりだったので
大人買いして、一気読みした。

一山は積んだピカピカの漫画を横目に、久々に自身を幸福に思う。幸福を味わう。

難しい本もたくさん買ったけれど、回転の鈍った頭の中には入ってこない。
読むのがとても辛い。
そんな思いまでして読まなくてもいいんだよ、と自分をなだめる。


中学の3年だったか、授業で習う数学が、急にわからなくなった。
ほぼ満点が取れていたテストの点数が、半分になってしまった。
理解できない、学習内容についていけてない、ということに自分自身でびっくりして、定期テストの数学の時間は緊張が最高潮に達し、おなかが痛くなる癖がついた。

小学校でもあった。中学校でも「わからない」があった。
わからないと悔しくて、xやyを置く数式の立て方や、連立方程式や、技術の回路図や、英語の文法を、泣いて親に教えてもらった。
ゆっくりほぐして習うと、決して理解できない内容ではなくて、問題が解けるようになった。
ところが高校の勉強になると、理解できるところだけ拾って覚えないと、とてもペースが間に合わなかった。
小さい頃は夢一杯に語っていた「将来なりたい職業」に、書けるものがなくなっていった。
進路の面接で「〜になれたらいいなと思います、でもどうせ自分には無理です」と言って先生に怒られた。


あのころの不全感が蘇る。
無力感、虚脱感、何やっても無駄だ、間に合わない、もう遅い、と自暴自棄になる気持ち。
塾に行かせてもらえる子や、私立の学校へ進学させてもらえる子や、情報の多い都市部出身の子や、生まれつきの恵まれた環境への憧憬、コンプレックス。
いろんなものが絡まって足下を掬ってゆく。


ゆっくり、わかるように、ときほぐして。

原発のこと、この国の経済のこと、政治のこと。

わたしにはまだ「わからない」。
泣いてわめく生徒に徹夜で教えてくれる先生は、いますか?
塾でもありますか?
正解は、ありますか?
いつか自分なりの回答を、書けるようになれますか?
回答が出せるようになった頃、この国はどうなっていますか?
わたしの大切なひとたちは、絶望することなく、日々を暮らせていますか?


全部わかろうとしたら、壊れちゃうから、怖いけれど
少しずつ、自分の暮らす世界のことを、わかってゆきたいです。
わかって、なんとか折り合いをつけたいです。


自分自身が大ファンである王道少女漫画の、ファンのひとたちが集う掲示板を見に行った。

某スレより抜粋

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770
名無し草[sage]投稿日:0000/00/00 00:00:00
ミウッチ先生、世界は変わってしまった。
プルトニウムなんてものが原発から出る日本に
なってしまったんだよ。なんとか紅天女も真澄も
マヤにあげて。こんな辛い状況のなか、こんなに沢山の読者を
幸せにできる力をあなたは持ってるんだから。
こじつけでもなんでもいいんだよ、漫画なんだし。たのんます。
771
名無し草[sage]投稿日:0000/00/00 00:00:00
1000年に一度の地震が起きたんだもんね…。

見開きいっぱいに梅の谷の絵とか
見開きいっぱいに見つめ合うマスマヤとか

漫画の世界では、夢に浸りたいな。
772
名無し草[sage]投稿日:0000/00/00 00:00:00
夢を見たいよね・・・。
梅の谷でのカラー扉絵(見開き)、私も見たいなあ。