よい、わるい、すき、きらい

ものごとの善悪と、自分の好き嫌いがごっちゃになってると思ったので表にしてみた。

よいことで好きなこと、問答無用で二十丸。
悪いことで嫌いなこと、迷うことなくバツ

困ったのが、残った二つ。

悪いのに好きなこと、これはどうしようもないね。快楽ってこのフィールドに隠れてるんだろうな。
よいことなのに嫌いなこと、これも自分の器の小ささを表しているようで、なんともはや。
ちょっとここはツンデレの振りをしてほしい。
「あ、あんたなんか嫌いなんだからねッ!!(頬染め☆)」

そう、好きだから正しいってわけでもないんだよね。
嫌いだから間違ってるわけでもない。

虚空の虫

どうも。
わしは、ひとの虚栄心を喰うて生きておる虫です。


おいしい、おいしい。虚栄心、おいしい。


だれかのこうまんちきな気持ち、大こうぶつ!!
みのほどにあわないプライドのたかさ、
においたつその弱さ、
ぜんぶわしがくうたる。

むしゃむしゃむしゃ。


わしの目はブラックホール
なんにもない
なんにもうつさない


ただひたすらにむしばむ
だれかのよこしまなきもちを
食うて喰ろうて食い尽くして
それでも足りなくて
次を探して


あっちからこっちまで
しゃくとり しゃくとり、しております。


おおきさは、0.1ミクロン
脳味噌のかたすみから
毛穴の一つから
はいだして、からだじゅうなめまわし
おごったきもちのあんさんに
栄養をたくさんもろうて
やがておおきゅうなりますのや。
そんで、やがては銀河系ひとつをまるのみ
しますのや。


よろしゅうに。
それまで、宇宙をおおいつくすまで
わしの栄養を作ってくださいな。


わしの目はブラックホール
なんにもない
なんにもうつさない


わしは
虚空の虫。

感じること

・勝手に感じてたサバイバーズギルトのようなもの

・虚勢を張らず自分のサイズで生きてる人

・猫の集会に似た空気

・ふるいにかけられて、大事なものの輪郭がはっきりしてくる感触

・首が長い、腕が長い

・見極めが難しかったところに、日常動作で「ああ、これはちょっと厭だ」っていうことがあると、もう無理。もう生理的に無理。

たとえば、店員さんに偉そうだとか。
そこで働いてるのは、わたしかもしれないんですよ。

・気を遣って女の振りをすると、疲れる。

・素の状態で会えるのが、そこにへんなストレスがないのが友達


医者に言われた。

・嫌いなものは、好きになる必要がない
・好き嫌いは、個性

「一緒に頑張りましょう」

「がんばる」って一般的にはうつ症状の出てる人には禁句なんだけど、「一緒に頑張る」だったら全然意味の違う言葉になってくるんだな

一緒に頑張ってくれるひとが、きっといる。

邂逅

定期検診のために上京してきた。

経過は変わらず。

主治医に、
「初診から十年経ちましたよ」
と告げると少し遠い目をされた。
初診、執刀、その後もずっとお世話になってきた。入院中に仲良くなった看護士さんたちは病棟を去った。当時若手だった主治医も、一線を退いたか、わたしよりずいぶん若い研修医の指導に当たっている。
10年というサイクルをじんわりと感じる。

そして、
「卒業だ。」
と返事が来る。
「異常があったらまた来なさい。」
とのこと。

次にお会いするのが何十年か先になりますよう。先生もお元気で。

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会いたい方が何人も居て、急に思いついて個別に会ったり、初めて飲み会を主催したり。震災後、初の東日本。
大人になって出来たともだち。
好きなひとたちの変わらない良さがキュウキュウする。
離れてお互いの時間を過ごして来たことを確認したり。
能動的だったり、絶望しなかったり、年月を経てわかる経験は、貴重で素敵なことだよね。

優しくて緩い時間が流れた。

また会いたいね、また遊んでね、初めましてだね、次回呼ぶね、きっと会おうね。

永眠された方に、ありがとう。

喪って、だれかが愛された記憶を確認する作業なのかな。

世界は今日も廻っています。