ゆめをみた
ねじまきお別れパーティーでした。
雨の中。
わたしの誕生日パーティーのはずが、彼とのお別れパーティーになってました。
なんでも世界旅行に行くらしいです。帰って来ないそうです。
「間」を探しに行くらしいです。
「ま」です。
わたしは「間」がわからない。
わたしは「線」と「面」しかわからない。
どっちかっっていうと、「面」はほとんどわからなくて、「線」しかわからない。
わたしと一緒にいても「間」はみつかるような気がしたのだけれど
彼が望むのなら仕方ありません。
みんなでワイワイとお別れ会をしました。
インド象が川の向こうを渡ってゆきました。
小学生のころ通った山道を、暗い山道を、テクテク歩きました。
木いちごが成る道です。
菫の花とネムノキがある道です。
マムシや、カエルや、野生のものが溢れる、暗い長い山道です。
山道からは、大きな川を挟んで対岸に平行な車道が見えます。
川の向こうには国道があって、街がありました。
中央線の沿線の街になってました。
水道橋で、プロレスの偉い人がキィキィ叫んでました。
岡山の田舎と、東京のど真ん中が繋がって、
ふしぎでした。
標準語でしゃべって、優しくしてくれる友達がいます。
変なの。
ね。
昔のわたし、見とる?
あんた東京に住むんだって。