生きてるだけでまるもうけ
生きてるだけでまるもうけ
http://www.eonet.ne.jp/~my-standard/column09.html
先日、「知人の娘がリストカッターでひきこもりで、、、どうしたらよいか?」という相談を受けました。
聞けば地方の中流家庭で。
高校生の娘が内向的でリストカットを繰り返し、父親が心配して付きっきりになっている、と。
ご両親は厳格な方で、学校裏サイトやプロフなどの危険性を警戒して、娘に携帯電話などを与えない、と。
なぜなら、娘の友人がそういうサイトを持っていて、諸々が危険すぎる、と。
わからないものに対して拒絶反応をすることは簡単です。
偏見やいじめはそういう考え方をベースにして始まります。
わたしの家庭は厳格でした。
親の敷いたルールに従わなければ思想的に弾圧される、生きてゆけない。
とかくね、18歳で家を出るまではそんな場所でした。
5歳から習っていたエレクトーンも、毎日練習しないと眠らせてくれない。どんなに夜が遅くても毎日。
完璧主義の父。
登校前に体中を目視し、スカート丈が短い、ルーズソックスがだらしない、細眉がよくない、等々。
友達の家に遊びに行くことも煙たがられました。
そして「あの子はまじめだから」「優等生なんでしょ?」「親がうるさいから」等と、段々と呼んでくれる家庭もなくなりました。
お洒落して髪にムースをつけた兄は、普段温和な父に組み敷かれ、殴られました。
その場で立って見ていたわたしは小学生で、怖くて動けなかった。
「お兄ちゃんを助けたい」
そう思っても、恐怖で微動だにできないんです。
高校を卒業してすぐ、髪を赤く染めました。
帰宅すると、父親に頭ごなしに怒鳴られました。
ヘアダイなど、髪を染めるケミカルの持つ発がん性を説かれ、ロジックで責められました。
80年代にも身体を自傷するパフォーマンスはあったそうです。90年代にもありました。
たぶん今もあるんでしょう。
ファッションメンヘルという言葉があるそうです。
そういう言葉をネタにして、他人を揶揄する。
なんだかなあ、と思います。
本当に苦しんでいる人間にはキツいです、それ。
生死のギリギリであがいている知人がたくさんいます。
のぞんでそうなったわけではない。
ただちょっと感受性が強かったり、生きるのが不器用なだけ。
わたし自身、自傷行為もありました。
生きている実感が欲しくて、危険なことをする。
そういう心理は、どうやら多くの人にあるようです。
友人にも、そういう子が多かったです。マイノリティの友人もいます。
ICUに入った子、OD(オーバードーズ)のはてに命を落とした知人。
90年代後半にネット経由で知人になった多くが、なんらかの生きづらさを抱えていました。
解離性障害を負いました。顎関節症、自律神経失調症、PD(パニック障害)。
感情や現実感を失う離人症という症状も患っていました。
音や光、怒声などに過敏になり、いわゆるひきこもりにもなりました。
99年、最初に医者でくだされた診断は、適応障害。
カプセル親子の構造は、すぐにAC(アダルトチルドレン)の温床になります。
年間3万人の自殺者を排出する絶望大国日本で何が出来るか。
全国の親御さん、聞いてくださいな。
何でもいいです。
子供さんが生きている。
その事実だけが大切です。
奔走の末、わたしが親に言われて一番救われた言葉。
「あんたは生きとるだけでええけん。」
何したっていいよ。一度切りだもん、人生って。
反抗期には、ちゃんと反抗させてあげてください。
子供の心を忘れないでください。
あなたが子供の頃、嫌な思いをしたことを、子供に押し付けないでください。
他人にも押し付けないでください。
身体及び言葉の暴力で、他人を括らないでください。
たくさんの愛情を頂いている昨今、そんなことも考えます。
どれだけゆるく楽しく日常を過ごせるか。
本当になんとなくでいいんです。
ちょっとした愛。
波長だな。
波動だな。
ハートのニンジンね。みんなにあげよう。
わたしが昔、シチューに入れたハートのニンジン。
初めてクリスマスに恋人と過ごした時の
ハートのニンジンね。
かわいいことは、よいことだ。
胸キュンクオリティ。
あー、みんなでお絵描きしたいね。幼稚園みたいなの。