ゆめをみた
吉備真備の出身地、岡山の総社市あたりだと思うの、あそこ。
だだっぴろい平原を歩いていると五重塔や蓮華、ちょっと小高い山があると思ったら全部古墳なのねあそこ。
そこをテクテク歩いてて、お空は晴れで、視界がクリヤーで
平原の中には大きな建築物がところどころに建っている。
振り向けばほら、大きな木の上に「トム・ソーヤーの冒険」みたいな木の上の秘密基地。
いたずら小僧が集う基地。
わくわくするような冒険の心は、子供の頃から変わらない。
もう一度振り向けば、もずくみたいな海藻で出来た、新生・安土桃山城。
もうとにかくでっかいのね。
キッコロみたいなやつ。ゴン太くんみたいなやつ。
成金の安土桃山時代と違って
いたって平和な、もっさりした草の山なわけ。
ああ、こういう場所がいいね、って思いつつ、ニコニコルンルン歩くわけ。
わたしの大好きなひとたちを、みんなあそこに連れてゆきたいなあ、と
そう思った訳ね。
水島コンビナートの前の河口。
投げた花束は海にあげたの。
瀬戸内海には辛い思い出がたくさんあるけれど、それでも好きになりたいな。
前に進む力を、たくさんの人にもらっている。