ゆめをみた

髪を切りにまた頭の中にあるあの街へ。
理容室ができているみたい。詳しい場所はまだわからないけれど。
銭湯も出来てたね。
トマソン的な迷宮ラビリンスで
昭和初期のまま時空が止まった店に迷い込み
20人は一気に刈れるかと思われる軍隊式のバーバーで
「ショートボブにしてください」とおばちゃんに頼む。
おばちゃん、梳きハサミを取り出し、後ろ髪をザックザック梳いてくれるんだけど
途中から
「あなたの髪はくせっ毛なので縮毛矯正かけますよ、そうしないとワカメちゃんになれないからね」
「一万9千800円頂きますよ」と。
ちょっとちょっと、聞いてませんよそれ。
ワカメカットにはしたいけれど、パーマ代がかかるたぁしらなんだ。
口論になって飛び出し、街をふらつく。
でっかいスパがあった。
入ってみる。いつか宿舎で見た光景。裸のまま待たされる人の列。
軽くアウシュビッツ。涙。

それから昔通った中学校に移動したら巨大な怪獣が街を荒らしてて
(イメージとしては使徒とか巨大なタチコマな感じ!)
一晩かかってそれらを治める作業をしてた。
爆弾が飛んでくるんですよ。
ロケット花火みたいなの。
あーあれはチョウチョの形をして空からばらまく殺傷兵器だな、と思った。
かわいい振りしてとんでもないことをするのね、ひどいことを。
どこかの子供のお守りをしてたから、その子が昆虫と間違えて拾わないように
必死で抱きしめてた。
身体を張って、小さい命を守ろうとしてた、わたし。
知ってる人を総動員して、
「わたしがおとりになってくるから」ってゆっくり場を離れて
秘密の廃墟に向かった。
何度も標的にされたけれど、まんじりともせず見つめ返した。

金色のものに弱かった、怪獣は。
人の思念が込められている金色のものを、手探りで廃墟から探し出して、エイヤ!でぶつけた。
隠れキリシタンの懐中時計とか、よくわからない書とか、本とか。

一晩バトルして終わった、ら、みんなで仲良く解散パーティーをした。
敵とか味方とか関係なく。

松明を囲んで、みんな踊ってた。