ありがとう、なの。
親友が入籍した。
入籍報告を聞いてから、「友人の一人」、ではなくて「親友」だったんだな、とあらためて確認した。
8年間、おぼつかない足取りで歩いたわたしを見守っててくれてありがとう。
たくさんの人の海の中から、わたしを拾い上げてくれてありがとう。
ダメな時に叱ってくれてありがとう。
彼女の前で泣き崩れたことはなかった、と思う。
ただ、空気みたいに、遠巻きに寄り添っていてくれた。
いつも真摯に向き合ってくれた。
ダンナになった人の勇気に泣いた。
うれし涙で目の前が曇る。
ひとの幸せを喜べるわたし、を確認した。
だれかの存在を、自分の好みに染めるとかではなく、
ないものねだりをするでもなく、
どうせ自分は、と卑下するでもなく、
だれかの存在を、
そのまま愛してゆく勇気、に頭が下がる思いだ。
わたしの言いたいことはシンプルで、
妬みとかやっかみとかは要らないの。
憎しみなんてのも要らないの。
それは自分の幅を狭くさせるツールなの。もう要らないの。
そんなものがくっつくくらいなら、切り捨て御免なの。
笑顔で送り出せば笑顔が帰ってくるの。
その法則が大事なの。
ありがとう、って言葉。
昨日いただいた「ありがとう」、も嬉しかった。
別れ際に「今までありがとうね」って言えて来た自分のこと。
ありがとう、またね、っていう、そういうサイクル。
人類がずっと繋げて来たそのサイクル。
自分の笑顔を守りたいし、
周りの笑顔も広げたい。
そういうことね。
記念すべき日がひとつ増えた。
愛がなんなのか、ちょっとわかってきたよ。