「絵が描けるじゃない」
って言われるけれど


あれは描いてるんじゃないし
勝手に出て来るし
ラクガキと呼吸がいっぺんに出ちゃったようなもので
自分の絵、なんてまだまだ思えない。


排泄しないと次の呼吸ができないから
こうやって出している、それだけ。


それでも喜ぶ人がいたらちょっと描いてみるし
ギミックの部分だけで魂の片鱗すら入れてなくても
仕事だったらそれをしなきゃならんときもあるし

どんなに描いても作っても
夢で聞いた音楽や
頭の中に浮かんだ映像や
自然の中にみつけた圧倒的な美しさには
とうてい勝てないので

ただ、丁寧に写し取る、きっとそれだけ。