点滴うってきた
ほんの少し休めた。
切ない夢ばかり見るが、それはそれ、で。
オルペウスか。
似たようなものかもしれない。
冥界から愛する人を連れ帰ること自体、自然の摂理に反している。
火の鳥にもあったっけ?
アンドロイドを作り続ける博士。
絶対虚無と絶対零度。
亡くしたものは亡くしたもの。
それでもたまに振り返って涙を流すくらいいいじゃないか。
そして。
泣く場所は自分の中にあるから邪魔しないで。
前を向け、自分と同じように、
っていうのがそもそも傲慢。
一人で生まれ落ちて一人で逝くんだよ。
これだけは、みな同じ。
一緒に、っていうなら
心中を強要してるみたいなもんだ。
距離の読めない者にマラソンはできない。
ゴールを同じくするのなら、他の走者を助けてはいけない。
見せるなら背中だけ。
自分の脚で立て。