弔い

知人の展示を見てきた。

絵画、写真、イラスト、映像。

先輩の絵を見ながら話して、自分の制作が滞ってることを言って

それでなんだか緊張の糸が切れたのか、ぶわって泣いてしまった。


わたしの絵の途中を見たあるひとは
「苦しそう」って言った。

なんでわかったのかな。

わたし置きっぱなしの絵が何枚かあって
彼等にどうやって決着をつけてあげたらいいのかわかんない。

絵の最後が見えない。
だから、手放してやる瞬間も見極められない。

途中でね、「これは弔いの絵なんだ」って気づいてから
なんで苦しいのかちょっとずつわかってきた。

考え事をしながら夜の自転車に乗る。

帰宅しながら色々考えてて、絵をないがしろにしてるって気づいて、
ちゃんと昇華させてやらんと、ふきこみかけた魂がちゅうぶらりんになってるー、、、って。

魂が宙ぶらりんの子がいっぱいだから、それは苦しいよね。
ぶらさがった子も苦しいし、見てる方もつらいし、
作りかけて世に出せてない産み手の方も苦しい。

絵に申し訳ないって思った。

わたしのは、弔いだから
そりゃ辛そうな絵っていわれてもその通りなんだろうなあ

うん、楽しいなんて思えない。

イラストは楽しいけどね。

だから、楽しく描けました、っていうひとの絵がのみこめないのって
たぶんそこなんだと思った。

弔いだから、毎回葬式を出してたら、それはしんどいよね。
そういうことかと思った。

イラストはお菓子作りで、絵画はお葬式。