森ガール・苔ガール<<<キノコガール
謎の微熱と倦怠感で倒れていました。
寝るも地獄、起きるも地獄。
腰痛、貧血あいまって、行き場なし。
禅の境地に近づこうと、只管打座ならぬ只管打寝というものを考えつきましたが、からだの痛みには抗えない。
その間、思いついたことをあるがまま、だだ漏れにしていたのですが、こんな感じ。
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森ガールならモテないよ。
一人遊びが上手で寂しさを感じないタイプは、モテを必要としない。
モテ非モテはルックスじゃなくて生き方なんです。ちなみにわたくし、禅の境地に入ってきたのでモテなどという雑念はいりませぬ。
異性にモテるを善しとせず、ただひたすら真実に対峙するのみ。下界のサンタ祭前の基本姿勢でございます。
今ほしいのは健康、金運、良縁、世界平和、猫でございます。お正月の心。
雑念だらけですね。しまいには「ほしいもの」まで挙げている。
悟りを開くにはまだまだ時間がかかりそうです。
昨今話題の「森ガール」はいったいいかがなものだろうと思い、少し考えてみました。
森ガールは「オリーブ少女」の現在形だから、モテと関係のないところにいる、という記事を読みました。
言い得て妙也。
キノコスキーのひとたちって、森ガールに通じるところがあると思うんだけれど、
森ガールはせいぜい「苔」止まりなんです。マックスで、苔。
よって、苔ガール尾崎翠の「第七官界彷徨」は「マックスオリーブ少女文学」とも言い換えることができるでしょう。
元オリーブ少女のコミュニティに行くと、作家の田辺聖子に似た感性を感じるという方々がおられて、さもありなん、と思いました。
さて、わりとライトで一般受けする少女趣味の森ガール・苔ガールに対し、ひとくせあるのがキノコガールです。
まずだいたいは、下北や代官山のお洒落なカフェに生息しません。
ふんわり白い木綿のワンピースも、泥で汚れるので着ないでしょう。
手作りは基本ですが、「ライフスタイルに自然を追い求めた結果、不自然になる」という悪循環にも巻き込まれません。
あくまで、「ほしいものがなければ手づくり」です。
どぶろく製造や禁断の酒「アブサン」に興味を持ったり、南方熊楠のデスマスクに初恋したりしてしまいます。
ケバブやシシカバブ、クスクス等、外国の字面のおかしな料理も平気で頼み、正しい食べ方とあれば、素手で食します。生野菜の丸かじりも基本ですね。
どんぐりを拾って散歩してカフェで休憩するのが森ガール、苔ガールだとしたら、
キノコガールは接写に適したカメラを持ち歩き、野草を採っては食い、朝露に濡れても平気で狩猟で間違って撃ち殺されることのない、色の派手めなアウトドア用パーカーを着用していたりします。
森ガール、苔ガールはきっと、スッポンタケの形状を見て眼を輝かしたり、つついて胞子をとびちらせたりしないんです。
「厭だ、なんだか気持ちが悪いもの」と蓋をしてしまうと思います。
そしてその言動からは処女性を大いに感じます。
本人が処女であるかどうかとは別に。
キノコガールはもっと奥深くて多少のグロテスク、フェティシズムもオッケー。
ときに卑猥で幻想的なんです。
夢と現実の狭間を行ったり来たりしている様相も見受けられます。
「ナウシカは森ガールか否か」という命題もありますが、ここはおとなしく腐海ガールでよろしくおねがいします。
マタンゴガール(あるいは野良ガール)まくず
花占い ラフレシア
サンシャイン牧場で好きな作物 ハエトリ草
2009年暮に記す。