ゆめをみた

年末

しゃこうきどぐう
隣の家との境目、お墓の間

顔だけの大きな素焼きと一緒に計四つ刺さってた。

国道は急カーブで
光の速度の車

沿道を斜めに見下ろして
暖簾の間から隠れ見た

近所のおばちゃんが来る台所の秘密

垣間見てドキドキした。


年明け


産毛まで植毛してあるリアルドールたちが架空の都市に配置され
TSUTAYA、本屋、自動改札、
すべてがそっくりに未来都市
すぐに紛れてしまうから同級生四人でチームにされた私たちは手を繋いで歩く

試験がたくさん
カートに乗り、3Dの景色を眺め、恐竜のいる時代も通る、寒い。

校舎には非常階段

みっつよっつ
また見た景色

繰り返し繰り返す

感染せぬよう気をつける

缶詰工場で働く母を持つ家庭には幼い弟がいて
新しい社宅には小さいけれどベランダがある。

洗濯物、お皿洗い、
料理の度に鍋捜し、

出かけるから支度をおしよ、と
あれを着てこれを脱ぐ。



あそこにはまだいる
小さな人たち。


懸命に生きている
ただそれだけが
なんと尊いことかと


あちらとこちらを行き来して

まだ想う


きゅうきゅうと詰めた気持ちのかたまり。

夢うつつのキャッチボールね。