ゆめをみた

・おなかがまんぷくになるまでごはん出します
高所工事中の現場鉄筋をつたって
こじんまりとしたお店に入る
入り口には爪の先ほどの種々のキャラクターマスコットが吊るして売られている。
店内は古い昭和の建物を改装したのか、アンティークの木椅子とカウンター、柔らかい光の間接照明
着物を着た女の子、長髪を束ねたマスター。
カウンターに座ると右手にはM子、左手にはH嬢がいた。
牛蒡をやわらかく炊上げたもの。
丼ものごはん。
ごはんだけ余ったら、カップ一杯の甘めのオリジナルカレーが出て来て、どうぞかけて食べてください、と。
酢の物、煮付け、小鉢でどんどん出て来るそれらがすべて、やわらかく味付けも繊細で、あり得ないくらいおいしかった。

カウンタ−上にも小さな箱が設置してあり、どこかの作家が作った爪の先サイズの竹細工ピアスや折りたたみ指輪が売られている。

腹ごなしに階段の踊り場に出ると、一階上はメイドカフェ、制服に身を包んだAKBの大群みたいなのがわんさか。スク水に体操着を重ねて透けさせているバイトの女の子の胸には名字の縫い取り。
いやそれは、学校から持って来ただけだろうが。部活帰りか。

さて、お帰りしますか、というところで地下一階に。
姿見がいくつかと骨董家具に溢れたこの空間で、預けていた外套を受け取る。

しかし自前の着物の合わせが逆だと気づき、急遽直し作業に。
薄い桃色の襦袢の半襟に太めのチロリアンテープ。
小紋はペパーミントグリーンの小さな格子模様に猫の刺繍が縫い取り。
加えていつか買ったイタンリアンシルクの男着物。
スーツ仕立て使う生地の。

帯は亡き祖母が作ったらしい作り帯で、黒ベースにオフホワイトのアンティークレースが控えめに縫い付けてある。
ううむ、付け方がわからない。

帯揚げは黒縮緬
草履は遊女もどきのぽっくり。

どういうコンセプトで組み合わせてきたのか我ながら理解に苦しむのだが、
前合わせがキレイに決まらないのと、お端折がもたつく、どう着ても裾にかけて広がってしまう、ヒモが二本しかない等のトラブルを、、、最終的に和装ポンチョで隠してしまうことに決定。

さて、店から出ると中野。どうやって帰りましょう。


・中国までひとえき

田舎の循環バスの路線のひとつに、中国の都市に駅があるものがあるという。
高校授業の選択科目でそこの校舎を使うコマがある。
試しに履修、バスに乗って現場へ。
学生の半分は中国人、半分は日本人、授業はとある書籍の中国語と日本語への翻訳業。
ノートを必死にとって、授業後に街に出る。
バス乗り場の横にツタヤ。返却してないものが一本。
街のセンターには図書館、本屋、小さなデパート、サンリオギフトゲート。
マイメロディのグッズをたくさん漁る。

大人ってなんでしたっけ。