ゆめをみた

「0の-3乗」が入った何かの式。
父が発見した、歴史を覆す、何かの方程式。

双子の女の子の女子高生とその友人が3人で近未来のワイヤードカフェのようなところにいる。ブレザーにプリーツスカート。
双子は例の方程式を単語帳に書き留め、握りしめている。

双子、走り抜けるミニスカートと生足、螺旋階段、ショッピングモールを巡回する頭だけのかぶりものをした警ら隊、ブラッココーヒー、クレープ屋。

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渡仏してフランスの由緒ある名門大学の図書館で「エコ」についてレポートを書く。
海外経験がないのは観光面だけで、こうやって連れて来られては勉強する、という経験が幾度もあったようだ。記憶にまったくないけれど。

チワワに似た白髪の老婦人が教官で、レポートを回収する時に
「告発するような内容はダメよ。ファンタジーにしてね。発表媒体はコミックでもいいわよ。」なんてことをのたまう。
「ゴア(が執筆した本)のようなのはだめですか?」聞いてみる。
「ダメね」
エコのファンタジー。さて、困った。
安っぽい昔の少年小説のように挿絵を付け、「地球人を襲う危機(クライシス)」なんて題名にしようか考える。

ウサギ、小鳥、白い羽根をつけた蛙、テントウムシ
それぞれの姿に形を変えた同じ教室の人々をプラスチックのカゴに入れ、お空に放り投げる。家に帰すためである。
うまくいけばそのまま遠くへ消え、最後に太陽光の反射でキラリと白い光が見える。
ところがパワー不足で飛べない人たちが多い。
放っても落ちて来るウサギを、羽ばたいても飛べない小鳥を、どうしたもんだか。

わたしはテントウムシになったから、風が吹けば50kmくらいは軽く移動出来るだろうと思ったよ。

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子供を3人連れた女性が年末の宗教活動だかなんだかで家を回って物品販売している。
彼女の売るものを買っても、そのまま彼女の収入にはならない。
彼女は「ありがとうございます」、さえまともに言えない。
そういう気持ちもないみたいだ。

それでも家庭が困窮しているだろうから、と財布を開く家族が側にいる。
「なんでそういうことするの、うちにも余裕はないでしょう?」と聞く。

「彼女の家族は今困ってる。だから今ここで買えば少しは生活がしのげる。でも、おまえは秋まで治らない」って言われた。
次の秋まで。

悲しくて悔しくて情けなくて、手当り次第にものを投げて壊した。

怒りは言葉にならなくて、泣いて暴れることしかできない。

そんな、夢。


疲れちゃった。