ユメなら

ユメなら見てる
最近は、逐一記述せず、記憶が薄れるまま、野ざらしにしている。

学園祭、バレーボール、菓子パン屋、隣の学校、温泉のある部の控え室、相変わらず汚くて狭いけれど家賃は安い学生寮、外国に行ってしまった友達との邂逅。

雪の日の近所の日曜雑貨店、玄関がなくてお店の奥から家に続いてる。
城塞のふりをした親戚の家構え。姫たち。
あけましておめでとうの挨拶。
真白な雪が眩しく照り返す冬の太陽。

野いちごの生った中学校のグラウンド。
グラウンドにスチロールのトレーのまま落ちていた酢豚のチェリーをつまみ食い。

夢の中に亡くなった親戚や兄姉が出て来るとほっとする。
わたしはいつまでもきょうだいの末っ子で、子供で、頼りになって優しかった時代の兄と姉。祖母も祖父もそれぞれのままで。

生者も死者も時間軸も、すべての境界を開放して体験できるのが、あちらの世界。

こっちで生きてゆくのに必要な
意欲とかやる気とか興味関心とか
もうちょっとだけほしいんだ。

心もお肌もからからよ。