ゆめをみた

場所は学校 中学 家庭科の授業
チームで作るラーメン
同級生のH山さんとT井さんと3人の女子チームで
丼に12杯のラーメンをきっちり作る課題
「よそが刻んで放り込むキャベツは、ロールにしてみよう
でも衛生に気をつけて、キャベツを丸める作業はエタノールを貼ったトレーの上で行おう」って言われる。
「お肉のトリミング?そんなのしたことないけど、手指とキャベツはエタノールで殺菌すればいいんじゃない」って。

ラーメンはあったかくておいしくて
麺をすすりきった丼の底に
タプタプのスープと野菜がゴロゴロしてた。

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大学入試を受けに行く

この春大学を卒業する同級生の◯美ちゃんは
遠くの大学の先生に就職して、よその土地の人と結婚をするらしい
地元でやんちゃしたこととか
彼女にまつわるよくない話とか全部吹っ切って
新しい人生を始めるんだね、それはよかったね、と
噂になっている。

でもわたしは大学中退だから
入学し直して卒業するまでに
同級生たちとはタイムラグができる。

わたしが受ける入試には
日本の近代の文学に関するテストが出るので
その資料一式を窓口で受け取ることになっている。
魔法書が並べてありそうな幻想的な本屋さんの窓口で
ずらーっと7、8冊のハードカバーを渡される。
アメリカ文学かと思ったら、「我が輩は猫である」が原本で
文庫で二冊。その解説書やらが数冊。
中の一冊の帯は、隣にいた顔のわからない女友達が
「この帯の文句はわたしが出版社勤務の時にてがけた」と言う。
ああ、こうやって知ってる人の仕事がこの世界のどこかに少しずつ存在してるんだなあ、と思うと、あまりおもしろそうでない分厚い本にも急に親しみを覚えた。

少し経って気づくと
わたしは大量の女の子たちとダンスのレッスンをしていた。
ちっとも覚えられない振り付けと
どうやらわたしの存在自体が先輩方に失笑を買っているらしいという事実を
どうにか思い出さないようにして
好き勝手に
ぐんぐん踊った。