ゆめをみた

てんぱってる恋人の会話の、長い長い電話の中に「仕事をしないのか?我々はお互いに自立しないと一緒にはなれない」という単語がパラパラと散る。

aaaaaaaaiuuuioaaaaaaaaaaaaaaばぐだらけばぐだらけあたしのあたまはばぐだらけばぐだらけばぐばぐばぐばぐばぐのーとんせんせえ!!!!

ちかてつこわいさらりーまんのしゅうだんこわいえきのこんこーすこわいへいしょこわいあんしょこわいしゃかいこわいじぶんこわいじぶんきらいじぶんだいすきじぶんだいきらい

おかあさま こんぼうの ぼくを あいしてくださいますか?

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大学だか高校だかの同期の女の子が死ぬ夢を見た。
顔しか知らない子だった。
色白で華奢でかわいくてモデル体型で、本人もそのことをよくわかっていて男をとっかえひっかえするタイプだった。
薄い茶色のショートボブがよく似合っていた。
彼女は片道二時間かけて通学してると聞いた。
彼女のうちは「城」なんだよ、と聞いた。
彼女はたくさんのきょうだいの長女で、親がいないので下の子の面倒を見ていると聞いた。
ニュースでは、彼女の死をこう伝えていた。
「自宅の門の上でふたりで争う姿を近所の猫が目撃していました。◯◯さんはその後、2万8000メートル下の地面に落ちて死亡します。」
なんだかわからなくて自宅を訪ねた。
山一つ分の大きさが日本式の城塞になってて、それが彼女の実家だった。
壮大な転落死。
わたしが欲しかったものを全部かかえて死んで行った少女。
自信に溢れた眼差しのプリクラ。
ミニスカートとルーズソックス。
ポケベルはもう鳴らない。