ゆめをみた

・洪水が来る前に、それぞれの小さな船に乗って浮かび、生き逃れる。

・「我々は小さな頃から知っている者もいる。だけどもう大人だから、一度腹を割って仲良くしよう。話そう。」
戦が始まる予感を感じて呑み会をした。
幼なじみも、そうでない者も、闇夜に集まった。

・遠く南の島で、ひとりライブに参加した。一番前で、ぶんぶんと首を振る。
珊瑚のとれる小さな島を漁船で渡った。

・「眠れない日が続くとか、『わたしの首を跳ねて』とか、そういうのはもう二度と会いたくないし聞きたくないんだよ」「だから『死ぬ』ってやなんだよ」
かつて女に死なれた男が、泣きながら後輩の恋人の首塚を掘っていた。
土を掘って首を埋め、土をかぶせながら泣いていた。

・その女の首は、振りすぎてとれたのかもしれない。

・水に呼ばれていると感じる。

・あと4時間。

・川と海。

高梁川旭川と児島湾、そして瀬戸内海である。

・さよならしなくっちゃいけない。

さよなら。

ありがとう。

わたしの20代。


・五月に産まれる予定だった。

・ちょっと早く出過ぎた。

・もうすぐ覚醒する。